外資系キャリアウーマン駐在員の日常

貪欲な三大欲求を持つアラサーの頭の中を吐き出す雑記。アメリカの地方都市で駐在員しています。

外資系企業とはいっても会社によってそれぞれだ

当たり前ではあるが、外資系企業の特徴はこうである、と一括りにするのはなかなか難しい。

よく転職に関するサイトなんかで、外資系企業は成果主義かつ個人主義なんて言葉を見かけたりするけれど、そのへんは外資系というくくりよりも業界のくくりだったり、職種によるくくりのほうが良いのでは?と思ったりする。

私が働いている会社は完全なる外資系企業だが(株的な意味で)、みんなで助け合ってがんばろう的な空気が強いし、相当高い役職じゃない限りクビはなかなか聞かない。あの人、本当に仕事してないよね。みたいなことを言われている人も普通に在籍している。

ただ、私の周りの人の話の限りではあるが、外資系企業と日系企業ではコンプライアンス意識に違いがあることが多いかなとは思う。外資系企業のなかでも、大手であるほど、コンプライアンス違反は法的措置や不買運動によるダメージが大きいので、コンプライアンス遵守を徹底している。パワハラになるのが怖すぎて部下に強く言えない、という話もたまに聞く。実際、私もたまに、こんなこともできないのかよ、と会社の人に対して思うことがなくはないが、そんな言葉を口にしたら私の仕事がなくなる。また、理不尽な指導なんかをしたら、それもハラスメントになるので、なんか論理がよく分からないけど怒られる、みたいなことも滅多にない。その分、管理職には、相手を納得させるだけの論理的思考を求められるのかもしれない。

ハラスメントでいうと、会社の人の言動に対してセクハラだと感じたこともない。というか、セクハラなんてしたら一発解雇なので、みんなセクハラと思われることを恐れている。例えば、女性に対して「彼氏いるの?」なんて聞いたら、セクハラなだけでなく、LGBT的にもアウトである(パートナーいるの?と聞かなくてはいけない)。ちょっと生きにくいなとも思う。前に男性の後輩から洗濯物かシャンプーかわからないが、爽やかないい香りがしたので、「なんか今日いい匂いするね」と言ったら、上司から、「その発言はハラスメントのギリギリだからダメ」と言われた。私としては全くセクシャルな意図はなかったが、確かに小太りのぎとぎとした中年男性が女性新入社員に同じ発言をしている想像をすると間違いなくアウトなので、私が悪かった。でもセクハラとはなかなか難しいものである。

 

とりとめのない話を書いているが、この記事で何が言いたいかというと、外資系企業ってなんかきつそうだな、という理由で踏みとどまってる人がいるならば、とりあえず飛び込んでみてはいかが?ということである。外資系企業なんていっても会社や、部署、チームによって全然違う。また、私がいるチームは5年前とは雰囲気が全然違うし、働き方も変わった。外資系企業には外資系企業のよいところもあると思う。

とりあえず私としては、判子文化は無駄だと思うし、上下関係なく言いたいことは言いたいから、今後も外資系企業にいたいわ、とは思っているものの、外資系企業というくくりと同様に、日系企業でもそのへんにストレスを感じなくて済む会社も間違いなくあると思うので、変なイメージにとらわれずに就職/転職活動するのがよいのかもしれないですね。