外資系キャリアウーマン駐在員の日常

貪欲な三大欲求を持つアラサーの頭の中を吐き出す雑記。アメリカの地方都市で駐在員しています。

海外ドラマThe Big Bang Theoryはなんかよくわからないけど観ちゃう

友達に何人かに勧められて3月頃から観始めた海外ドラマThe Big Bang Theory、気がついたらもうシーズン6の終わりまで観てしまった。極度なオタクの科学者男性4人+その彼女達、家族、友人なんかがでてくるコメディドラマだ。

最初のほうはあまり楽しいと思えなくて、特定の人物たちのお家が舞台の中心のコメディなら、ちょっと古いがフレンズのほうが断然面白いと思ってしまい、なかなか進まなかった。でも、なんとなーくで観てるうちにこのドラマ特有の言い回しで笑わせる感じや、キャラクター達の極度なオタクっぷりにハマってしまった。また、1話が20分というのもちょうどよくて、ゴロゴロしているときや、ちょっと時間を潰したいときに最適だ。

私は全然知らないが、このドラマではマーベル作品やスタートレックの話がよく出てくるので、それらを観たことがあるなら、何倍も楽しいのだと思う。

 

それにしても、日本語のタイトルは本当にくそ。「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」が日本語タイトルだが、星を入れる理由が分からないし(もし、惑星分野の研究者だから、とかいう理由ならなおさらくそ)、日本語オリジナルで付いているサブタイトル、ギークなボクらの恋愛法則、も全然内容を表していない。確かにシーズンごとに恋愛でのゴタゴタは増えるものの、基本は色んな分野のオタクの言葉遊びを繰り返しているようなドラマだ。人気ドラマだからNetflixでもそのパッケージ写真とタイトルはよく見かけていたものの、タイトルからして内容空っぽのアメリカの恋愛ドラマか、と思って観ていなかった。内容空っぽの恋愛ものは、たまに映画で観ると気楽だし楽しいけど、それを何話も続けられるのは苦痛だし観る意味がないと思った。このタイトルのセンスは1990年代の洋楽の和訳みたいな感じだ。とにかください。

でも内容は面白いので、もしタイトルでつまらないと判断したなら、とりあえず3話くらい観てほしい。

高学歴ワーキングプアのニュースがきっかけで思い返したこと

今日のYahoo!ニュースで高学歴ワーキングプアのなかでも、博士号を持っているのに低収入のケースについていて書かれていて、なんとなく大学院生のときを思い返した。

私がいた大学院を思い返すと、博士課程の学生には2パターンあった。研究がすごく好きな人と、修士の就活がうまくいかなくて進学した人の2パターンだ。

私は実験を必要とする研究分野にいた。研究がすごく好きな人のなかでもさらに2パターンあって、1つは猛烈に優秀だったり、その人とその研究分野の相性が良くて、いいデータが出まくって論文や学会発表をたくさんしている人。そういう人はもちろん卒業後の進路に困ることなく、大学に残ることもできるし、企業の研究職もあっさり内定を取る。もう1つは、研究がどれだけ好きでも、うまくデータが集まらなくて論文が書けず、博士課程をなかなか出れない人。そういう人はデータが出なくても、いかんせん研究が大好きなので、よく働くし、よく論文も読んでいて知識がある。そしてその人の研究愛を誰しもが感じ取れるので、大学に残ることができる。会社も超トップ企業の研究職じゃなければ就ける。

 

問題は修士のときの就活で失敗して、博士課程に進学したパターンの人だ。いつも高学歴ワーキングプアの話題を見るたびに、このパターンが思い浮かぶ。修士のときに就活で失敗した人はわりとそれなりに理由がある人が多くて、明らかに社交性に欠けていたり、成績も良くなかったり、研究もぱっとしなかったり、まあ、会社からは採用されにくいよなー、と学生ながらに思ったものだ。しかも博士課程に進学した理由が研究をしたいからではなく、致し方なくだからモチベーションが低くて、データが出ないどころか、修士の学生より知識がなかったりする。こんな人でも教員やポスドク、他の学生に恵まれるとなんとか博士号を取得することになる。こうなると、研究も微妙で社会性もあんまりない、どこで使われるべきなのか分からない博士が生まれる。まあそれでも、教授とかが色々なところに頼み込んでくれて、どこかのポスドクの仕事は得られている気がする。

 

こういう使い勝手が最高に悪い博士を知っているので、博士号があるのにバイト生活で低収入!みたいな記事を見ると、その低収入な人は博士号関係なしに低収入になってそうだし、その博士号に意味ないからだよ!と思ってしまう。それに、そういうキャッチーな記事がよく出ることで、優秀な博士になり得る人が大学院進学を辞めたり、研究者を目指さなくなるのは、日本というか、世界的にも損なことだから、なんとなくキャッチーだからという理由でそういった記事を書くのはやめてほしいなあ、とも思うところである。

9回目のケミカルピーリング効果

数日前に9回目のケミカルピーリングをしたので、実感していることを報告。頻度は大体2.5〜3週間に1回である。

 

今回はピーリング後2日目くらいに肌がカサカサし始めて、鼻のまわりに関しては皮がむけた。肌が荒れ気味。

過去を振り返っても、ピーリング後に肌が荒れ気味になるときと、すべすべになるときの2パターンがあって、でも、どういった時にどっちになるのかはいまだによく分かっていない。分かっているのは、ピーリングの3〜4日前に顔のシェービングをすると肌が荒れるということくらい。ホルモンバランスとか睡眠時間や食事も影響しているのかもしれないが、そんなことに影響されるならピーリングをやる意味に疑問を抱く。

 

一番効果を感じたのは最初の1,2回目のピーリングの時で、この時は肌がすべっすべになって、化粧崩れも皆無だった。

ここ最近はピーリング後の感動は全然ないけれど、化粧の崩れにくさは感じているので、ピーリングの効果は出ているのかも。

海外転職についてちょっとだけアクションとりました

昔から海外で働きたいと思っていて、ここ最近は、これくらいなら海外で働けるレベルの専門知識と英語を習得したかなと今の仕事に対して思うようになったので、海外転職を模索していた。だけど、ハードルになるのはビザの取得だと痛感している。

私が調べた英語で働ける国では、まあ、当たり前ではあるが、その国でその人材が確保できない場合に他国から人材を受け入れる。EUだと、その国で人材が確保できない→特定の同盟国で人材が確保できない→EU内で人材が確保できない、の後にその他の国から人材を探すことになる。こうなると、普通の会社員の職種だとかなりきつい。会社員なんて基本的には代替がきくものだ。

私が務めている会社は世界中に支社があり、日本はその支社の1つである。日本の人事に話しても仕方がないので、本社の人事に連絡を取ったところ、上述の人材確保のフローがあるから、いくら他国のポストが空いていても実質的には無理、と言われた。お前らもっとがんばれよ、と思ったし、正直腹が立ったが、うちの会社の人事は力が弱いので人事経由でどうにかするのは諦めた。

とはいえ、厳しいなら海外転職自体諦めよう、と思う性格ではないので、他国で働いている同じ職種の人数名に事情を話し、どういう経緯と経路で他国で働くことになったのか聞いたところ、駐在員から本社採用に切り替わったり、ポストが空いてるからどう?と本社から声がかかったりとのことだった。そこで全員に言われたのが、上の人に好かれて、あいつをとりたい、と言われないと、うちの会社での海外転職は厳しい、ということだった。そのためにはまずは駐在員として他国に行くのが一番良い、とも言われた。国内の出世もそうだが、どこにいっても上から顔を覚えてもらって、好かれることはとにかく大事なことだと実感した。

 

他社での海外転職も探してみるつもりではあるが、自社で海外転職のほうが仕事で不利な点が少なくなるので、できれば自社内で海外に転籍したい。

 

たまに状況をアップデートします。

インド映画ダンガルは最高に熱い映画だった

お昼にネットで映画を調べていたら、ダンガル、が面白いと書かれていたので、勢いで夕方の回を観に行ってきた。実話を元にした、女子レスリングの話だ。ネタバレは避ける。

 

感想としては、最高!としか言いようがない。メインストーリーとしては完全にスポ根もので、インド版巨人の星、といったところだが、そこにインドにおける女性の地位の低さ、家族愛、思春期特有の父への反発が良い具合で描かれている。伏線も綺麗に回収するし、観終わったあとは超すっきりする展開。でも泣けるシーンもたくさんあり、映画が終わったときには目元の化粧はぐしゃぐしゃだった。特に、田舎育ちでレスリング一本で育てられた娘が、初めて外の環境に出て、父親を疎ましく感じている場面なんかは、大人になったからこそ分かる気がして、心が痛んだ。父親に冷たく当たる姉と、そんな姉を見て自分は父親側に立とうとする妹、という構図は、私の姉がそこそこな大人になるまで、姉と私と父親はそんな感じの関係性だったので、自分を重ねた。

 

俳優陣も素晴らしい。父親役は安定のアーミルカーン。この人は役柄に合わせて年をとったり若返ったり、太ったり痩せたりと、役作りがすごい。若い頃の役なんて、筋肉がすごくてハルクみたいだった。調べたらこの映画の中で色んな年代を演じなければいけなかったので、最初は中年役の時の撮影から始めて、その時の体脂肪率は39%、その後、青年期を演じるときは9%まで体脂肪率を落としたらしい。

女優さん達も綺麗な人ばかりだが、白熱のレスリングシーンを撮影するために、どれだけのトレーニングを重ねたのか想像もつかない。

 

今年の頭に観た、元インド映画市場最高興収のバーフバリもとても面白かったが、ダンガルがそのバーフバリを超えた興収だった理由がわかる。

笑いあり、涙あり、白熱するレスリングシーンも完璧な、こんなにバランスの良い映画はあまりない。