外資系キャリアウーマン駐在員の日常

貪欲な三大欲求を持つアラサーの頭の中を吐き出す雑記。アメリカの地方都市で駐在員しています。

男女格差報告で日本がすこぶる低かったことについて

2018年度版の男女格差報告が出て、日本の順位がすこぶる低かったことに関して、友人達と話していた。というか、私の周りで盛り上がっている話題だ。今日になって多くのネットニュースや新聞でも取り上げられているので、見た人も多いのではないか。

男女平等、日本は110位 18年、賃金格差縮小でやや上昇 - 共同通信 | This kiji is

私は常々、どれだけ私たちの世代が男女格差をなくそう!と行動しても、男女差別のある環境で生まれ育った以上は私たち自身にも無自覚に根付いている男女差別意識があって、完全に男女差別がなくなるには1〜2世代先の、今生きている世代が完全にいなくなった時代にならないと無理なんじゃないかなと思っている。

そもそも男女平等を求めていない男女も多くて、私の周りにも、会社でも、専業主婦になりたい女性はそこそこにいる。それなりの学歴があって、東京で働いている人、わりと意識が高い人が多い環境でもそうなのだから、日本全国でみるとかなり多いのだろう。

 

でも必ずしも、私たち自身が悪いと私は言い切れない。私たちは男女格差がある社会で生まれ育ったことで格差に慣れすぎていて、そんな価値観や判断基準がなくて、そもそも格差に気づけないのではないか、と思うからだ。

また、政治分野での女性の少なさが目立つ日本だが、憧れやロールモデルとなる女性がいないせいでもあると感じる。なんとなく、女性の政治家で有名な人は、過剰なフェミニストであったり、感情的すぎる部分があったり、日本の政治制度知ってる?と聞きたくなるようなタレント上がりの人など、あまり良い印象がない(それがウケるから、または、それが典型的な女性政治家像だからマスコミが取り上げるという、悪循環もあると思うが)。今後、真っ当に政治家として活動する女性が出てきたら、それがきっかけで憧れる若者がでてきて、よい循環に入ると思うし、それを期待する。

 

あと、このニュースに関して、レイプがなにかとニュースになるインドよりも日本が低いってやばくない?って話をアメリカ人の男友達と話していたときに言われたことに驚いた。何を言われたかというと、「日本の女の子って、泥酔してる状態でセックスを強要されても「酔っ払ってたから」で片付ける傾向にあるけど、アメリカではそれは十分にレイプだよ。日本は認識が違うだけで、他国からみたらレイプが身近にある国なんじゃない?」だった。これは私の考えに全然なかったことで、目からうろこってこのことだわ、と思った。

確かに自分も、他国から見たらレイプだと認識される可能性があると知った今でも、もしすごく酔っ払ってて合意したかも分からずにセックスしたとしても、相当乱暴だったり暴力を振るわれないかぎり、それをレイプだと自分自身が認識しない気がする。

 

女性のなかでも、特に子供がいる女性が男性と同じように働くことは今でも難しいし、普段の言動の端々に男女差別を感じることも多い。このニュースを機に改めて考えてみて、日本って後進国だなと感じたし、私の周りの有能な女性の海外移住率が高くて、この環境が結局変わらないのなら私も含めて、海外に出て行く女性はまだまだ増えるはずだ。