外資系キャリアウーマン駐在員の日常

貪欲な三大欲求を持つアラサーの頭の中を吐き出す雑記。アメリカの地方都市で駐在員しています。

田村ゆかりという女性の魅力

私は声優の田村ゆかりが好きである(以下、敬称略)。私は昔からアニメ好きだが、過去に特定の声優のファンになったことはないし、他の声優だけじゃなくて芸能人にも興味がない。なのに、田村ゆかりだけは特別だ。

自分でも始まりはよく分からない。10年前くらいに、王国民がすごい、とニコニコ動画2ちゃんねるで話題だった。初めてライブ動画を観たときは、なんでこんなに人気なんだろう?と思った。でも、なんだか気になって、次の週末にまた観て、その次の日にも観て、1日に何回も観るようになって、気がついたら自分へのクリスマスプレゼントとして、ローソンのロッピーでファンクラブ会費を支払っていた。

田村ゆかりは宗教のようなものだと私は思っている。気がついた頃には心に入り込んでいて、自分にとって大切なものになっている。

 

何が好きなの?とよく聞かれるが、私はいつも、「田村ゆかりという1人の女性の成長ストーリーを観るのが好き」と答えている。正直、彼女のデビュー当時のダンスは素人のようだし、歌声の透明感は素晴らしいが、上手いかといったら微妙だ。その後、踊りながらCDと同じか、それ以上の歌をライブで聴かせてくれる素晴らしい存在になったが、それでもライブ中に歌詞をよく確認していたし、表情も固かった。その後、彼女に何があったのだろう、5年前くらいから、ライブを楽しんでいるように見えたし、歌の表現力がとてつもなく上がった。活動休止前のライブでエキセントリック・ラヴァーを歌ったときに、彼女はアイドル声優ではなく歌手になった、と感じたものだ。

普通、アイドル声優は30歳くらいを境に成長が止まる。むしろ声優に限らずだ。それなのに、田村ゆかりはむしろ、そこからの成長が凄まじい。そして、「田村ゆかり」像を絶対に崩さない。こんな人は滅多にいない。

 

彼女自身がいつか言っていたように、田村ゆかりは太陽ではなく月のような存在である。どこか寂しげというか、儚さのようなものがある。よく話題になるTwitterの発言なんかで見せる弱さも、逆に、人として現実味があるというか、愛おしい存在に思えてしまう。

彼女が今後どのような活動をしていくのかは、誰にも分からない。もし彼女が松田聖子のようにずっと現役でいるのなら、私はずっとライブに行く。もし彼女が踊りながらは歌えなくなってホテルでディナーショーなんかをやるようになったら、ゆっくりバラードが聴けると、むしろ私は喜んで行くだろう。

 

今日は田村ゆかりのバースデーライブだった。彼女の、少し照れながら言う「ありがと」を聞いて、ライブに参加できてよかったなと思った。