外資系キャリアウーマン駐在員の日常

貪欲な三大欲求を持つアラサーの頭の中を吐き出す雑記。アメリカの地方都市で駐在員しています。

生き方に美学がある友人

私には、生き方がかっこいいなと思う友人が何人かいる。彼らはえてして、自分の美学とか、判断軸が確かであり、ブレていない。

そのうちの1人は女性で、外国人男性と結婚して、ヨーロッパで就職した。そして数年の結婚生活の後、離婚することとなったのだが、離婚のきっかけは、旦那さんの「愛が終わった」という一言だけであったという。もちろん、夫婦として生活する上で喧嘩や揉め事もあったが、むしろ今すごくうまくいってるな、と思っているときに唐突に言われたらしく、その発言に至った理由は定かではないと彼女は言っていた。私はそんな、「愛が終わった」という一言だけで離婚に至った夫婦を他には知らないし、普通ではどうにかして離婚しないようにしたり、理由を聞き出そうとするのではないだろうか。でも、彼女はそれをせず、じゃあ離婚しましょう、という気持ちになったらしい。

 

私には、彼女の言動が全く理解できなかった。結果的に離婚することになったとしても、もっとジタバタと揉めるとか、相手に怒りをぶつけるとか、浮気を疑うとか、なんかもっと途中経過があるものなんじゃないのか、と。それを伝えたら、彼女は「愛がなくなったと言われたのに、それでもすがるような、そんな惨めな人間にはなりたくなかったから。」と答えた。

衝撃だった。ドラマかよ、とも思った。でも、その発言を聞いたとき、なんて潔くて格好いい生き方をしているんだ、と彼女を尊敬した。

私はそんな格好いい人間にはなれない。実際、過去の彼氏との終わりはいつも、別れたほうがいいなと思いつつもぐだぐだと付き合い続けて、いい思い出が消えるくらいの汚い思い出にしてしまう。

でももちろん彼女は別れを決めた後にすんなり気持ちを切り替えられたわけではなく、なんなら精神的にきてしまって入院もしていた。会社もしばらく休んでいた。それを聞いて、人間くさいところもあるんだな、と愛おしさを感じた。

 

私には過去に、彼女の結婚生活期間と同じだけ付き合っていた人がいて、その時は相当へこんだ、というか、食べれなくなるわ寝れなくなるわで体調を崩した。そんな私が立ち直れたのは、全然タイプが違う男性とセックスしたからだ。恋愛関係において、女性は上書き保存、男性は名前をつけて保存、とはよく言ったものだ、と思った。

そんな私の経験を述べたうえで、離婚した彼女に「とりあえず誰か1人とセックスしたら?」という、クソみたいなアドバイスをした。そしたら彼女は笑いながら、「会社の仲良い人には、とりあえず3人とセックスしてこい、と言われたよ。」と言った。ヨーロッパ人には完敗である。